スターオーシャン

潮風の便り

 

その日は朝からどうも具合が芳しくなかった。
時間には結構五月蠅い僕だが、今日は珍しく寝坊してディアスに起こされたのである。
僕が寝坊するときは、具合が悪い時か昼寝のし過ぎの時ぐらいで、何だか子供みたいだ。
それが嫌で最近昼寝はしてないし…
「どうしたクロード、行くぞ。」
突然僕の思考はディアスの声で遮られた。
「え、あ、うん、まって。」
慌てて応える。一瞬不思議そうな顔で僕を見たディアスだったが、すぐにバサッとマントを翻して部屋を出ていった。

 

エクスペルを復活させてまだ半年ぐらいしか経っていない。ということは僕がディアスと一緒に旅をするようになってからまだ半年。
でも僕はもう一年以上二人で旅をしているような錯覚に陥っていた。
今まではレナやみんなと一緒で一日が過ぎるのがとても早く感じてたんだっけ。
あそこまで無口なディアスと二人っきりだと、妙に時が経つのが長く感じられる。
「あ、まずい。」
ディアスが部屋を出て行ってからだいぶ時間が経っていることに気が付いて、急いで荷物をまとめて部屋を出た。
今僕達はエル大陸に来ている。ラクール王国とクロス王国の力もあって大部復興している。首都のエルリアにも活気がにわかに戻ってきている。そんな様子を見ていると僕達の努力は無駄ではなかったのだと実感してしまうのだった。
(……レナ達、元気でやってるかなぁ…)
共に戦った仲間達は今、このエクスペルのどこかでそれぞれの生活を送っている。ふらりと旅を続けていれば、またきっとどこかで会えることだろう。
「おい、クロード。」
「え、何?」
「これ。」
ディアスが手に何か手紙のような物を持っている。手紙の主はレナだった。そう言えばこの前、何となく手紙を出して「エル大陸に行く」って教えてたんだ。

 拝啓 クロード様
ディアス様
こんにちは。これを見ているって事はちゃんとエル大陸に来ているって事よね。
元気?私は元気でやってます。エル大陸はどう?私も少し行ってみたかったな。
前に行ったときは大変だったしね。
あのね………

 

手紙にはレナやほかのみんなの近況報告が書いてあった。他にはちょっとくだらないような事も書いてあったり、如何にもレナらしい文面だった。でも、最後の部分が僕の頭に変にまとわりついてきたのである。

 

  …………だったの。
うーん、実を言うとホントは私も付いて行きたかったのよね。でもね、ほら、
二人の邪魔しちゃいけないかと思って。
じゃあそろそろ終わるね。良かったら返事くれると嬉しいな。バイバイ。
レナより

(………二人の……邪魔?……一体…どーゆーこと……?)
僕にはこの最後の一文の意味がどうしても分からなかった。僕がディアスと一緒に旅をしているのはレナや、ウェスタお母さんに迷惑をかけたくなかったからだ。レナは住む所がない僕に家に居ていいのよって言ってたけどね。
あえて意味があるのだとしたら……ディアスの戦っているところがもっと見たいから。そんなところ。僕は戦うのなんか好きじゃなかった。でも、いつの間にかそうやって体を動かすことが好きになってたし。
ディアスの戦い振りは流石エクスペル一の剣豪と謳われているだけあって、何か引き込まれるような所がある。そんなディアスに前々から憧れていた僕は『一緒に行かないか?』って誘われて……ちょっと嬉しかったんだよなぁ。
でも……邪魔…って……???
「もういいだろう。……ほら…行くぞ。」
手紙を持ったまま硬直していた僕の肩を叩いてディアスは僕を宿から出るように促した。

 

今回エル大陸に来ている目的はというと、不気味な洞窟を見つけたから調べて来てくれって頼まれたからだ、ボーマンさんに。
まったく、僕達は便利屋さんじゃないのにな、もう。でもエル大陸には前から行きたいって僕も思ってたし。結局はその洞窟に今向かっているのである。
途中、まだソーサリーグローブの影響が抜けていないモンスターに数匹出会ったが、僕達の敵ではなかった。ソーサリーグローブが無くなっても、未だモンスターと化した獣たちは多い。彼らを救うためにノエルはリンガの大学で研究に勤しんでるって手紙に書いてあったな。
「どうやら此処がその洞窟のようだな……。」
「そうだね。」
石の崖の割れ目に微かに確認できる入り口は、確かに不気味以外の何者でもない。その隙間からは冷たい風がひゅうひゅうと流れ出てくる。どんなに目を凝らしてもその先は闇に包まれ何も確認することは出来なかった。
この洞窟は、夜な夜な淡い光と呻き声に似た音が発せられているそうだ。その様子を不気味に思ったボーマンの同期生が助けを求めてきたことになっている。
ボーマンさんにはその同期生とまずコンタクトをとること、と念を押されていた。しかし僕達はその同期生とコンタクトをとることが出来なかった。というか、コンタクトをとることは十中八九無理なことであったのである。
エルリアの城下から少し離れたところに新しく開拓された村に、その人物は住んでいると聞いていた。
僕達は村でその人物のことを聞いてまわった。しかし、返ってきた言葉は……

 

――ああ、あの男ならね、洞窟の主に喰われちまったよ。

 

「あのさ、ディアス。あの村の人達の言葉……本当だと思う?」
「……何ともいえんな。俺には…敵を倒すことしか出来ん。……そうゆう事はお前が考えろ。」
「う……うん。」

 

その洞窟はほぼ一本道だった。僕達は松明に明かりを灯して奥へと進んだ。暫く歩いてもこれといった変化はなく、特にあったことといえば呻きに似た声が聞こえ始めたくらいだ。
「まだ続くのかな、この一本道。ね、ディアス。」
「………さあな。」
もうこの洞窟に入ってから一時間くらい経っているだろう。依然として冷たい風が止むことはなく、呻きに似た声も消えなかった。
突如突風が巻き起こり、松明の炎が消えて忽ち辺りは真っ暗になってしまった。
僕は慌てて思わずディアスの名を呼んだ。
俺は此処にいる、慌てるな。 と、なだめられて僕は顔が紅くなっていくような感じがした。
(そ……そうだよね、しっかりしなきゃ。)
とにかく、今のこの真っ暗な状況を何とかしなければならない。でも、松明を握っているのはディアスで、火種を持っているのは僕だ。こんなに真っ暗じゃ松明がどれかなんて判りっこない。
ふと僕は 何かの役に立つだろうと、ボーマンさんから貰った物のことを思い出した。そうだ!!
「ディアス、ボーマンさんから貰ったアレ、あるよね。僕が思うにあれはペンライトだと思うんだ。」
「………ペンライト?」
「うん、待ってて。」
僕は自分のポケットからライトを探り当てて、スイッチを点ける。ぱっと一筋の光が現れて小さく地面を照らしていた。たぶん……あのリンガの発明少女が作った物であろう。
「へぇ……驚いた。以外ときちんと出来てる……」
いくら未開発惑星とはいえども電気くらいはちゃんと通っている。でもまだ小型電気製品は見たことがない。きっとまだ乾電池などは発明されていないのだろう。僕がみんなに母さんの懐中時計を見せたとき酷く驚いていたっけ。ライトをよく見てみてもどこにも電池など入っていそうにない。
「これ……どうなってるんだろ……」
「何だ?お前でもわからんのか?」
「あ……うん。地球のとはちょっと勝手が違うみたいだから。」
「そうか……」
僕達は再び歩き始めようとした。しかし僕達の目の前には洞窟の中なのに地下3メートル、いや4メートルはあるであろう崖が存在を主張していた。その崖の下からは、先程からの風が吹き上げていることが解った。そこから呻き声のようなものも聞こえてきている。
「行くしかなさそうだな。」
「………うん。」
僕らは岩にロープをしっかりと結び、崖を下りた。吹き上げていた風は冷たさと強さを増していく。
もしかすると此処はこのまま別の世界に続いているのではないだろうか、なんて錯覚してしまう。終わり無くこの崖が続いていくのではないだろうか、とかそんなことが頭をよぎってどうしようもなかった。馬鹿げているとは分かっていても、僕は別のことに思考を切り替えることが出来ずにいた。
でも、ちゃんと終わりはあった。再び安全な地の上に立ってほっとする。
ふと、磯の香りのようなものを感じた。
(……?…気のせい…かな?)
「クロードッ!避けろっ!!」
「え?………」
突然叫ばれて何が何だか分からなかった。途端に右肩に鋭い痛みが走った。
「くっ……」
「莫迦っ!前を見るんだ!!」
痛みを堪え、前を見るとそこには体調が2.5メートルはありそうな大きなモンスターが立ちはだかっていた。口から光のようなものが溢れていて、きっとそこから放たれた光弾にやられたのだろうと僕は理解した。うぅ~という聞き覚えのある鳴き声は、先刻まで聞いていた呻き声のようなものそのものである。
僕は剣を構えて敵を見据える。ディアスは獲物へと切り込んでいく。キィイイインという音が弾けた。
「気を付けろクロード!此奴は堅い甲羅に覆われているぞっ!」
「………………」
「クロードッ!」
肩の痛みとは別に僕の頭を鈍い痛みが襲っていた。そういえば……朝から具合が悪かったんだよな、忘れてた。でも……何でこんな時に……。
ズキズキと頭痛が僕を襲う。立っていることもままならなくなって、ふらっと倒れそうになったが必死に堪える。こんな処で倒れてディアスに迷惑をかけるわけにはいかない。足手まといにはなりたくない。でも、そんな僕の思いは空しく僕の思考は意識の奥深くへと沈んでいくのであった。薄れゆく意識の中、モンスターがその場を立ち去る姿が見え、少し辛そうなディアスの後ろ姿が見える。彼が僕の名を叫ぶ声と、マントが翻る音がした………

 

――――――――――

 

目が覚めた僕の視界には、ゴツゴツとした岩肌しか入ってこなかった。
たき火の光と一緒に岩肌がゆらゆらと揺らめいているように見える。…ディアスの姿はなかった。
(……おいて行かれちゃったのかな?)
何の根拠もない考えが頭をよぎる。「足手まといになるなよ」ディアスがよく言っていた台詞……
「目が覚めたのか?」
「ディアス!?」
「……?……何だ。」
「え……あ……おいて行かれたのかと思った……」
よかった、と心の底から思った。僕はディアスにおいて行かれたわけではなかった。
立ち上がろうと思ったが頭が痛くてうまくいかない。
「……お前、やっぱり具合が悪かったんだな。」
「え……やっぱりって…気付いてたの?」
「当たり前だ、どうして黙っていたんだ!一歩間違えれば、最悪の状況になっていたかもしれないんだぞ!」
「あ……ご、ごめん……」
正直言って驚いた。ディアスがこんなに怒るなんて……。
みんなとエクスペルを救うために旅をしていたときもディアスは他人には関渉しない奴だった。
自由行動の時だって、独りで過ごしていたディアス。
そんなディアスが僕のことでこんなに怒っている………。
(でも怒って当然だよね、ホントに一歩間違えればディアスだって危ないんだから…。ディアスだって、自分のことは大事なはずだよ。)
そう考えると、ディアスが怒っているのも少し納得できたような気がした。でも、少し悲しかった。
くしゅん、と小さな嚔が出た。
「……寒いのか?」
ふわっ、とディアスは僕のことを抱きしめた。
「ディっ……ディアス!?」
「クロード……俺は…お前が大切なんだ……だから無理……するな…」
「え……」
ビックリした。
僕のことが……大切?……冗談、だろ?
ぎゅうっと抱きしめる力が強くなっていく。
ちょっと痛くて、苦しかったけど……温かかった。
「ディアス……ごめん……」
「……何故謝る。」
「僕……ディアスの足手まといになった……」
「そんなことはない…気にするな……」
ポンポンと優しく頭を叩かれて、何だか凄く安心した。
この先僕は絶対ディアスにおいて行かれることはないだろう。ディアスがこんなにも優しくしてくれる。あの…ディアスが……。
「クロード……」
「…何?」
「…………だ。」
「?」
「………好きだ。」
僕は一瞬何を言われたのか理解できなかった。
何が何だか分からなくなって狼狽えているとディアスがもう一度『好きだ』と呟いた。

ディアスが……僕を……?

恥ずかしかった。とにかく恥ずかしかった。僕達は同性なのに……それでも?それでも僕のことが……スキ?
「ディアス……ホント?」
ゆっくりとディアスが肯く。気付かぬうちに僕の眼からは涙がこぼれ落ちていた。
「僕も……ディアスのことが好きだよ。いま……やっと気付いた。僕はディアスが好き………他の誰よりも……ディアスが一番……」
そっと遠慮がちにディアスの唇が僕の唇に触れた。
ずっとこのままでいたいと僕は思った。このままずっと、ディアスの優しさに触れていたい。
ディアスの唇が離れて、それまで僕を抱き続けていた腕が離れていこうとした。僕はぎゅっとディアスの腕を掴む。離れたくなかった。ずっと……というわけにはいかないけれど、暫くこのままで居たかった。もっとディアスを感じていたかった。
僕の方からディアスに抱きついてその胸板に顔を埋める。
「ディアス……温かいから………暫くこうしていようよ…ね?」
「………ああ、そうだな。」
ふっと小さく笑ってからディアスはそう応えた。
僕はディアスの腕に抱かれて眠りについた。ディアスの鼓動が小さく聞こえる。
ちょっとの間だけど、僕の体調が回復するまでこうしていられる。…………何だか幸せだな。

 

目が覚めて、ふと時計に目をやると、丁度朝方の時間になっていた。
僕の具合もすっかり良くなっていて目覚めも大変心地よい。贅沢を言うならここが朝日であかるかったら良いのに。僕はかる~く準備運動をしてディアスを見た。ディアスは熱心に剣の手入れをしている。僕はディアスに近づいていってぺこりとお辞儀をした。
「ディアスさん、昨日は大変ご迷惑をおかけしました。本日もよろしくお願いします。」
「何だいきなり……」
「へへへっ。」
眉間にしわを寄せているディアスに、にっこりと僕は微笑んで見せた。ディアスが頬を紅潮させる。何だかとっても面白く感じた。何があっても顔色一つ変えないディアスが、僕が微笑むだけで表情を変化させる。僕は少し優越感を感じてしまう。
「さ、行こう!」
「……ああ。」
ペンライトを片手に、歩き始めて暫くすると人の陰のようなものが見えた。近づくにつれて次第にそれがなんなのか明らかになってくる。どうやら本当に人のようだ、その人物は床に倒れている。もしや……
僕は慌ててその人に近づいて生死の確認をした。大丈夫、まだ生きている。僕は持っていたブルーベリーをその人に食べさせた。
暫くしてピクッとその人物は手を動かし、次第に意識を取り戻し始めた。
「………あ、…貴方は……どちらさまでしょうか……」
「僕はクロードといいます。貴方…ニジムさん、ですよね。」
「何故、私の名を?」
「僕達、ボーマンさんに頼まれて此処に来たんです。大丈夫ですか?……一体何が……」
ボーマンさんの同期生、ニジムさんはおずおずと彼が此処にいる所為を話し始めた。
彼らの村では此処の洞窟のせいで夜もろくに寝れないような人で溢れ返っていたそうだ。そこで村の若い人数人で様子を見てこよう、ということになったらしい。ニジムさんもその一人だったのだ。
「あれ?じゃあ他の人は?」
「……途中に崖があっただろう?あそこで俺だけ落っこちまったんだ。まったく、情けない。」
そっか、だから喰われちまったなんて言ってたのか。
「落ちたところに化け物がいて驚いて此処まで逃げてきた、というわけか。」
「………」
ニジムさんは恥ずかしそうに首肯した。まぁこれで問題は殆ど解決だ。呻きに似た声はあのモンスターの泣き声だし、淡い光も其奴のものだ。夜な夜な聞こえてくるのは風の向きが夜になると変わることが原因だと思われる。後は僕達が彼奴を倒せば一件落着だ。
「じゃぁ、ニジムさんはこのペンライトを使ってもと来た道を戻って下さい。崖にはロープがありますからそれを使って昇って下さいね。後は僕達に任せてもらえば大丈夫ですよ。」
ペンライトを不思議そうに見つめ、ニジムさんは崖の方向へと走っていってしまった。
念のため、松明にも灯をともして歩いていたので、また真っ暗な状況は避けられた。
ふっとモンスターの気配がした。
「クロード……来るぞ。」
「わかってる。」
ざくっと、松明を床にさして僕は剣を構えた。岩陰からのそっと昨日のモンスターが姿を現すやいなや、ディアスが先制攻撃を仕掛けた。やはり、堅い甲羅に覆われていて全くダメージを与えられない。
ごおっとモンスターが光の炎を吐く。それがディアスを包み込んだように見えたが、彼が放った空破斬によってかき消された。
僕も其奴に切り込んでゆく。でも、結果はやはり同じだった。
「くそっ……これじゃキリがないぞ、どうるするクロード。」
「一か八か、賭けてみるしかない。」
「?」
「ディアスッ!!此奴の右目を狙って!僕は左目を撃つ。」
分かった、という声と同時に僕らは宙高く飛び上がった。そしてほぼ同時にモンスターの瞳に剣が突き刺さる。モンスターは断末魔の叫び声をあげて、絶命した。
「や……やった。……よかったぁ……」
着地して僕は肩で息をしながら呟いた。いくら回復したとはいえ、病み上がりの体には少しこたえたらしい。自分の躰を支えることができなくて、ぺたんと腰を付いた。
さらさらと、モンスターは砂になって消えると同時に洞窟も砂と化し、崩れようとしていた。
「ど、どうゆう事?!」
「わからん、とにかく脱出するぞ!」
「うん!」
もう引き返しても脱出できるような距離ではなかった。道の先の方に微かだが光が見えた。そこに向かって全力疾走する。
がらっと僕達の後ろが崩れてきて、今にも飲み込まれてしまいそうな勢いだった。
次第に僅かだった光は大きくなってきた。安心している暇もなく後ろは勢いよく崩れていく。

 

勢いよく洞窟の外へ飛び出すと、そこは青々とした海だった。
「そっか……あの風……潮風だったんだ………。」
海の上に浮かびながら崩れ去る洞窟を眺めつつ、僕は呟いた。ふっと洞窟は何もなかったかのように消え去り、もとの崖に戻ってしまった。
「え……一体、どうゆうこと?」
「……世界にはまだ不思議なことがたくさんある………気にしていたら体がもたんぞ。」
「………そーゆー問題かぁ?」
「それより、早く海からあがるぞ。」
「うん。」
僕達は近くの海岸まで泳いで向かった。
――世界にはまだ不思議なことがたくさんある……。
その不思議を僕はこれからずっと、ディアスと一緒に体験出来るだろう。
ずっと、ずっとディアスと一緒にいたい。この先、どんなことがあっても僕は決してディアスのもとを離れない。
岸に上がったら聞いてみよう、ずっと一緒にいてくれるよね…って。
朝の海はキラキラと光り輝いていて、まるで星降る夜の空のようだった………。

~Fin

投稿日:2010-01-01 更新日:

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